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17- I- 0016 201 7 年 7 月 3 日
株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
シ
ン
ガ
ポ
ー
ル
共和国
(証券コード:−)【据置】
外貨建長期発行体格付 AAA
格付の見通し 安定的
自国通貨建長期発行体格付 AAA
格付の見通し 安定的
■ 格付事由
(1) 格 付 は 、 ア ジ ア で 最 も 高 い 一 人 当 た り 所 得 、 投 資 家 に と っ て 良 好 な 事 業 環 境 と 集 積 し た 対 内 直 接 投 資 ( F DI)、東南アジアのハブとしての地位、堅固な対外ポジション、健全で柔軟性の高い財政構造に支え られている。実質 GDP 成長率は、開放経済ゆえに世界経済環境の変化の影響を受けやすい。アジア貿易 の減速から実質 GDP 成長率は 15 年には 1. 9%まで低下し、政府・当局は 15 年 1 月と 10 月に貿易シェア で計算される実効為替レートの増価ペースを減速、さらに 16年 4月にはこれをゼロとして金融緩和を実 施、16 年は財政支出を拡大して景気テコ入れを行った。これらの政策の効果に加えて 16 年後半からは貿 易も回復基調となって16 年の実質 GDP は2.0%と底入れし、総じて経済は良好な状態にある。これらを 踏まえて格付を据置き、見通しを安定的とする。
(2) シンガポールは東京 23区に匹敵する面積に、561万人(うち外国人 167 万人)の人口を擁する都市国家。 1965 年の独立以来、政府は、社会資本拡充や優遇税制による投資環境整備に努め、海外からの直接投資 を積極的に誘致してきた。一人あたり GDP は 5 万米ドルを超える。15 年 9 月に実施された総選挙で与党 が圧勝し、国内政治は安定している。同国は、近年高齢化が進行する一方で最近は外国人労働者流入を制 限しており、経済成長の維持のために、生産性の継続的な改善や産業構造の一層の高度化が課題となって いる。15 年 10 月に発足した第 4 次リーシェンロン内閣は、財務相と産業貿易相を共同委員長とする「未 来経済委員会(C F E )」を設置し、今後の10 年間の経済戦略についての報告書を17 年2 月9 日に発表し た。同報告書は、貿易投資面での国際関係の深化、企業のイノベーション促進と産業変革マップの活用な ど 7 つの主要戦略を提示し、それらの実施により平均 2- 3%の経済成長が実現可能と述べている。 (3) 財政面では、憲法で「政権任期中の財政均衡」という厳しい財政規律が課されており、政府は極めて保守
的な財政運営を行い財政剰余金が積み上がっている。社会保障に対する国の関与を限定的にとどめ、企 業・個人の租税負担も低く抑えている。財政剰余金は世界で分散投資されており、その利用は憲法で厳し く制限されている。同国の公的債務残高は GDP 比 100%を超えるが、国債は国内債券市場育成と年金基 金への運用手段への提供のためと位置づけられている。シンガポール憲法の定める準備金制度の保護によ り、政府は借入によって調達した資金を支出に充当することが出来ない。国債の発行により調達された資 金はすべて投資される。こうした健全な財政構造の維持により、柔軟かつ機動的な財政政策運営が可能と なっている。
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用したこともあり、足元では、不動産市況並びに銀行貸出の伸びは鎮静化している。家計・銀行・企業の バランスシートはいずれも総じて健全に維持されており、ストレスに対する強い耐性を有している。
(担当)増田 篤・田村 喜彦 ■ 格付対象
発行体:シンガポール共和国 (R epublic of S ingapore) 【据置】
対象 格付 見通し
外貨建長期発行体格付 AAA 安定的
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格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2017 年 6 月 28 日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:増田 篤
主任格付アナリスト:増田 篤
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に「信用格付の
種類と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に、
「ソブリン・準ソブリンの信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) シンガポール共和国 (Republic of Singapore)
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が公表した経済・財政運営方針などに関する資料および説明
・ 経済・財政動向などに関し中立的な機関が公表した統計・報告
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
発行体または中立的な機関による対外公表という、当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情
報として利用した。
9. 非依頼格付について:
本件信用格付は格付関係者からの依頼に基づかない信用格付である。国に対する信用格付である場合を除き、依
頼に基づく格付と区別するため格付記号の後に「p」を表示している。格付関係者からは、信用評価に重要な影響を及
ぼす非公表情報を入手していない。
10.J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NR S R O 登録状況
J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating Organization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラス
に登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則 17g- 7(a)
項に基づく開示の対象となる場合、当該開示は J C R のホームページ(http: / / www. jcr. co. jp/ en/ )に掲載されるニュースリリースに添付しています。
■ 本件に関するお問い合わせ先